知り合いから案内が届いたのでお知らせします。

すでに、新聞・テレビ等で報道されているように、現在、封鎖下のガザから現在、パレスチナ人画家3名が来日中です。
その画家のみなさんを、27日(水)、京都大学にお招きして、公開講演会を開催いたします。

*東京でも、東京大学東洋文化研究所本郷キャンパス)のロビーにて、彼らの作品展を開催中です(3月7日まで)。
28日(木)には、東京大学本郷校舎に作家の徐京植さんをゲストに、画家たちのギャラリートークがあります。
http://www.ioc.u-tokyo.ac.jp/news/news.php?id=WedFeb201410392019

以下、27日の京都企画の詳細です(拡散歓迎!)

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アーティストブリッジ2019 in 京都
封鎖に抗して ガザ・アーティストは語る
     2月27日(水)
  京都大学 吉田南キャンパス
人間・環境学研究科棟 地下講義室
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イスラエル占領下のパレスチナガザ地区が完全封鎖されて、まる12年が経とうとしています。
現在、200万以上の住民たち(その7割は、71年前の民族浄化によって故郷を追われた難民たちとその子孫です)が、12年もの長きにわたり、世界最大の野外監獄と化したガザに閉じ込められて、人間らしく生きる権利を奪われています。

4年半前の2014年の夏には、ガザは51日間に及ぶ、ジェノサイドとも言うべき攻撃に見舞われて、2200名以上の人々が殺されました。
(うち500人以上が14歳以下の子どもたちでした。)

攻撃から1カ月半後の2014年10月、ガザから、パレスチナ人権センターの代表で弁護士のラジ・スラーニ氏をお招きし、京都大学で講演会を開催しました
*その時の動画はこちらで視聴できます。

https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/rajaslani 

あれから4年。
環境はさらに悪化し、社会全体が精神を病み、自殺を最大の禁忌とするはずのイスラーム社会のガザで、ここ数年、自殺者が劇的に急増しています。
もはや自殺して地獄に堕ちることと、ガザで生きることに何の違いもないからです。

その完全封鎖下のガザから、このたび、3人のアーティストが来日しました。
ガザを出ることができたということ、それ自体が奇跡のいま、多くの困難と障壁を乗り越えて実現した、まさに奇跡の来日です。

世界から隔絶され、世界の忘却と無関心のなかに打ち棄てられているガザの声を、ガザの人々の《肉声》を通して世界に伝えたい、ガザと世界を、私たちを、つなげたい——そのような市民の想いで、3人の来日と作品展が実現しました。

呼びかけたのは、20年以上にわたり、占領下のパレスチナレバノンパレスチナ難民キャンプで難民の子どもたちの絵画指導をおこなってきた画家の上条陽子さん(1937年-)をはじめとする日本のアーティストたちです。
(来日した3人の画家のうち2人は、上条さんの教え子です。)

彼らの来日は、日本のメディアでも報道されています。
NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190219/k10011820611000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_003

朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/DA3S13900374.html

奇跡の来日を遂げたガザの3人のアーティストを京都大学にお招きできることになりました。
27日(水)18:00〜、講演会を開催し、ガザの人々の思いを肉声で語っていただきます。

そして、3人のお話をより深く理解するために、2部構成にして、第1部(16:00〜)では、ガザで支援活動をおこなっている日本のNGO、日本国際ボランティアセンター・スタッフの渡辺真帆さんに、ガザの現況についてお話しいただきます。

市民の力で実現したこの「奇跡」が、私たちにできることは、まだまだたくさん、あるということを示しています。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
世界を変えるために、私たちに何ができるのか、ともに考えましょう。

以下、プログラムの詳細です。
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アーティストブリッジ2019 in 京都
封鎖に抗して ガザ・アーティストは語る
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【日時】2019年2月27日(水)
第1部 ガザの現況報告 16:15〜17:30(16:00開場)
第2部 封鎖に抗して ガザ・アーティストは語る
    18:00〜21:30(17:30開場)

【会場】京都大学 吉田南キャンパス 人間・環境学研究科棟 地下講義室
*吉田南キャンパスは、時計台キャンパスの南側のキャンパスです。
*キャンパスマップ↓
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/access/campus/yoshida/map6r_ys.html
 人間・環境学研究科棟は、89番の建物です。
 ピロティを挟んで東側(大文字側)、ガラス張りの建物の地下です。

【言語】アラビア語、英語(日本語通訳あり)

●入場無料、事前申し込み不要(どなたでもご参加になれます)。

【プログラム】
第1部 ガザの現状(最新報告)16:15‐17:30
16:00 開場
16:15 開演 主催者挨拶(おか)10分
16:25 講演「完全封鎖下のガザの現況」
       渡辺真帆さん(日本国際ヴォランティアセンター)
17:15 質疑応答
17:30 終了
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第2部 封鎖を超えて ガザ・アーティストは語る
17:30 開場
18:00 開演
      主催者挨拶(岡)
      招聘団体挨拶(「アーティストブリッジ2019 ガザのアーティストを支援する交流展」)
18:15 封鎖下のガザ 現況(渡辺真帆)
18:30 動画紹介(12分)
      アーティストトーク
       ガザの状況、封鎖下の生活、アートとは何か 
20:15 休憩
20:30 私たちに何ができるか
      質疑応答
21:30 終了予定

通訳:渡辺真帆、佐藤愛

【プロフィール】
ムハンマド・アル=ハワージュリー Mohammad Al-Hawajri
1976年、ガザ、ブレイジュ難民キャンプ生まれ。ガザの現代アーティスト集団「エルティカー」創設メンバーの一人。国外の多くの国から展覧会に招待される。作品はコレクションされている。

■ソヘイル・サーレム Soheil Salem
1974年、ガザで生まれる。「エルティカー」創設メンバーの一人。アル=アクサー大学美術学士号取得。フランス他、国外から招待出品。

■ラーエド・イーサー Raed Issa
1975年、ガザのブレイジュ難民キャンプ生まれ。国外でも活躍。イタリア・ローマの国際美術賞を受賞。「エルティカー」メンバー。